古い蛍光灯の安定器、ご存じですか?
2026.06.24
~LED交換の前に知っておきたい「昭和の忘れ物」~
先日、自宅の照明を蛍光灯からLEDへ交換しました。
電気代も気になっていましたが、それ以上に築40年を超えた我が家では、蛍光灯から聞こえる
「う~う~う~……」
という安定器のうなり声が気になり始めていたからです。
LEDに交換して一安心。
……のはずだったのですが、工事の際に思わぬ話を聞きました。
「古い安定器にはPCBが含まれているものがあるので確認が必要なんです」
えっ?
PCB?
なんだか昔、社会の授業で聞いたことがあるような名前です。
PCBって何?
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて電気機器の絶縁材などに広く使われていた化学物質です。
しかし、人体や環境への影響が問題となり、現在では製造・使用ともに禁止されています。
ところが昭和の時代に製造された照明器具の一部には、安定器の中にPCBが使われているものがあります。
家庭でも関係あるの?
実はあります。
特に注意したいのは、
- 昭和40年代以前に建てられた住宅
- 昔の事務所や店舗を住宅として利用している建物
- 一度も照明器具を交換していない建物
です。
資料によると、1972年(昭和47年)8月以前に製造された高力率安定器にはPCBが含まれている可能性があるとされています。
見分ける方法は?
まず確認するのは安定器の「銘板」です。
メーカー名
型式
製造年月
などが記載されています。
メーカーなどのホームページの資料では、
- 銘板を確認する
- メーカーに問い合わせる
- メーカー資料で型式を調べる
という手順が紹介されています。

私も今回、外した安定器をひっくり返して型番を調べました。
結果は……
セーフ!
対象製品ではありませんでした。
久しぶりに心からホッとしました(笑)。
処分期限があるって本当?
PCBを含む廃棄物は、通常の粗大ごみとして処分できません。
環境省ではPCB廃棄物の適正処理を進めており、低濃度PCB廃棄物についても処分期限が設けられています。
もし該当する場合は、
- 自治体
- 都道府県
- 専門処理機関
への相談が必要になります。
LED交換は「省エネ」だけじゃない
今回つくづく感じたのは、
LED化は単なる電気代の節約ではない
ということです。
照明器具も家電製品と同じ。
古くなれば故障します。
実際、日本照明工業会では
「10年を超えた照明器具は点検・交換を検討してください」
と呼びかけています。
私の家のように40年以上使われている照明器具なら、なおさらです。
人生も家も「宿題は早めに」
最近よく思います。
住まいというのは、新しくしようとすると昔の忘れ物が出てきます。
壁の中。
天井裏。
床下。
そして今回の安定器。
昭和の家には昭和の事情があります。
でも年齢を重ねると、家の厄介ごとは先送りしない方が楽です。
自分が元気なうちに片付ける。
それは家族のためでもあり、未来の自分への思いやりでもあるのでしょう。
昭和の香りは残したい。
でも昭和の忘れ物は、少しずつ整理しておきたいものですね。
参考情報
- 環境省「低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイト」
- 一般社団法人 日本照明工業会 PCB関連資料
- 「安定器」説明資料(PCB使用安定器の判別方法・処理方法)
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