大きな紙袋は心地良い
2026.04.28
納戸の中から奥さんが大きな紙袋を引っ張り出してきました。
父が他界した時に、衣類をボランティアに送るサービスで使った残りの袋です。
利用期限はとっくに切れていたのですが、奥さんがひと言。
「これ、空にあげたら絶対ハマるよ」って、その夜、さっそくニャン部屋に搬入。
結果――即入居。

空は夕飯後、いつもならジジと30分ほど“なでなでタイム”に入るのですが、
今夜はジジに目もくれず、紙袋から一歩も出てこない。
完全に“新居優先”です。
まあね、最初は珍しいからね。
まどうせ 2、3日で飽きるでしょ、と高をくくっていたのですが…3日経過。
まだ住んでる!えーと、そんなにいいの?
断熱? 気密? 遮音?ジジの撫で心地より上ですか?
声をかけても完全スルーで、入居者、対応拒否です。
こうして数日後――奥さんの針金による耐震補強工事もむなしく、
紙袋マイホームは見事にヨレヨレで、耐用年数、短すぎ。

やむなく、空の目を盗んで資源ゴミへ、強制退去です。
その夜。
なんだか気まずいのか、空は遠巻きにこちらをチラチラ。
来そうで来ない。来ないけど見る。
ジジも少しひねてスルーで、空からはバツの悪さがにじみ出ています。
そして翌日。
ついに距離が縮まり、「にゃ~あ」と一声、関係修復まで約1週間。
心地よい家、それは空にとって、大きな紙袋。
マイホームの価値って、機能とかデザインとか立地とか、いろいろ語られるけど、
結局のところ「落ち着くかどうか」に尽きるのかもしれません。
しかしこの紙袋、商品化したら間違いなくヒットです。
ただし重大な欠点あり。
入ったら最後、出てこない。
※ご使用の際は、猫が人間を無視する可能性があります。
※愛情より紙袋を優先する場合があります。
注意書き、必須です(笑)
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2026.04.13


